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浜田省吾を聴いてみたい方に
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メインストリート
浜田省吾1985年発表のアルバム「Down By The Mainstreet」収録曲です。
浜田省吾の場合、アルバムの最初か最後に主要なテーマの作品を配置することが多いのですが、このアルバムの場合、最後に収録されている本作品がアルバムテーマ曲となっています。
アルバム全体に一貫して漂っている「10代最後のメッセージ」みたいなものが、この曲にもみなぎっています。

走ることの他に この街 何ができる
踊ることの他に 今夜 何ができる
Woo Baby woo Sha la la la one more kiss.
Woo Baby woo one more chance.
We're goin' down,down by the mainstreet
栄光の時を待ちわびて
Goin' down 暗闇の中を 今夜二人走るだけ

「MONEY」や「DADDY'S TOWN」同様に、街を舞台に生きる少年としての立場からのメッセージが、ただ叩きつけられています。
ストーリー性もドラマ性も何もない、ただのメッセージ。
これは、浜田省吾作品としては、かなり稀な作品構成なのではないでしょうか。

短い歌詞の約半分を英語フレーズが占めていることも特徴で、その英語フレーズも大部分がハミングになっているので、歌詞としてのメッセージ性はほとんど有していません。
結局、残る日本語フレーズの部分に、作品のテーマが集中する密度の濃い状態となっているわけで、「走る」「踊る」「今夜」みたいなキーワードだけが印象的な作品となっているのです。

アルバムテーマ曲の割には、あまり印象の残らない曲となってしまったのは、メッセージ性の強い歌詞が特徴である浜田省吾作品としては、極端に言って物足りなかったということなのかもしれません。

もう何も言わないよ
言えばこの町のことやみんなのことをきっと恋しく思うから
Woo Baby woo Sha la la la one more song.
Woo Baby woo one more dance.
We're dancin',dancin' on the mainstreet.
至上の愛を待ち焦がれ
Dancin' 街燈の下で 今夜二人踊るだけ

2番も同様の構成でフレーズが続きます。
ただし、「もう何も言わないよ 言えばこの町のことやみんなのことをきっと恋しく思うから」のようなフレーズには、さすがに浜田省吾らしい繊細な感情が表現されており、そういう意味では少しもったいないような気もしますね。

一方で、「街燈の下で踊るだけ」のように、リアリティとしてどうなんだろうかと思われる部分もあり、歌詞よりもサウンドを重視した作りになっているようです。

「栄光の時」とか「至上の愛」みたいな表現に、この曲にかける意気込みの片鱗のようなものがうかがえるのですが、浜田省吾がもっとも得意とする物語性を欠いているところに、この作品の評価が分かれてしまうのかもしれません。
ただし、こうした空想的な場面設定も、また浜田省吾らしいものであったことは確か。
勢いで走っているような、そんな時代の曲だったのかもしれませんね。


| 全曲レビュー(11-DOWN BY THE MAINSTREET) | 23:08 | - | - |
A THOUSAND NIGHTS
浜田省吾1984年発表のアルバム「DOWN BY THE MAINSTREET」収録曲です。
「MIRROR」「A THOUSAND NIGHTS」「HELLO,ROCK&ROLL CITY」と続く3部作の2曲目に当たる曲です。
テーマは「成長していくミュージシャン」。
この3部作は、浜田省吾を等身大に描き出しているという意味で、非常に貴重な曲だと思います。
売れないミュージシャンが様々な場所でライブをやりながら、少しずつ名を挙げていくというストーリーで、ミュージシャンである浜田省吾にとって、かなりリアリティのある歌詞なのではないでしょうか。

ダウンタウンのど真中 うす汚れたホテル
カーテン越しに点滅するネオン
A THOUSAND NIGHTS
夜明け前 ギター投げ出し ベッドに倒れ込む
Tomorrow 待ち続けて

ライブハウスにクラブにプールサイド
ビアガーデン、ディスコ、ダンパーティ
ギターとハーモニカ ブーツでリズムとって
歌えるところなら どこだって歌った
とても短い歌詞の中に、浜田省吾のロックンロールに対する愛情がとてもよく伝わってきます。
「火薬のように」の中で、「お前はギター、俺はハーモニカ、いつでもロックンロール」とあるように、浜田省吾にとってのロックンロールは、やはり「ギターとハーモニカ」が重要なキーワードになっています。
もちろん、バンドを組む金のない2人が簡単にロックンロールを楽しむには、やはりギターとハーモニカで始めることが簡単だったのかもしれませんが。

今夜 バックステージは シャンパンにワイン
ホール割れるようなカーテン・コール

ダウンタウンの真ん中 超高層ホテル
窓の下遠く 点滅するネオン
Tonight 奴はバスルームで酔いつぶれてる
見知らぬ女と Tomorrow 待ち続けて
アップテンポでとてもノリの良いロックンロール。
オールディーズ・テイストにあふれていて、ご機嫌なナンバーというやつです。
個人的には、もっと評価されても良いんじゃないかなと思っているのですが、「HELLO,ROCK&ROLL CITY」の陰に埋もれてしまっている曲ですね。
でも、こういう曲があってもいいと思ってます。
ライブハウスかなんかで、こういう目立たないけれどしっかりした曲を集めたライブなんかやってほしいですね☆
| 全曲レビュー(11-DOWN BY THE MAINSTREET) | 21:09 | - | trackbacks(1) |
DADDY'S TOWN
浜田省吾1984年発表の「DOWN BY THE MAINSTREET」収録曲。
当時からめちゃくちゃに大好きなロックンロールで、僕の中では浜田省吾フェバリットの1曲に入る曲です。
テーマは故郷を出ていく少年。
海辺の工業地帯に住む少年が、今まさに生まれ故郷にさよならを言おうとしている様子が描かれています。
舞台はもちろん浜田省吾の故郷である呉なんでしょうね。
故郷を「DADYY'S TOWN」と表現したセンスって素晴らしいと思います。

ラジエター洗い オイルを換えて
煙草と毛布とギターをバックシート積んで
仲間とおちあう バイパスのドライブイン
今夜 シーサイドの奴等を叩き潰す
これが最後のファイティング
"さよなら"のかわりさ
夜が明ける前にこの街出ていく
歌は100%少年の気持ちのままで進行していきます。
まだ高校生だった僕は、この曲にクラクラしていました。
当時、浜田省吾は既に30才を過ぎ、少年とは呼べない年代。
それでも、こういう歌を歌えたんですね。
このアルバムについて、浜田省吾はこんなコメントを残しています。
「今まで"独立記念日"や"ハイスクール・ロックンロール"なんかで、ティーンエイジャーの歌を歌ってきた。でも、僕ももう30才を過ぎて、いつまでも10代の代弁者なんて言えない年齢になってしまったし、僕のやってきた音楽というのはもう次の世代に受け継がれたと思う。今回"DOWN BY THE MAINSTREET"というアルバムで少年の気持ちを歌うのは最後、これからは成長していく男の歌を歌いたいと思ってる」
つまり、浜田省吾が「少年としての歌」を歌うのはこれが最後だという、そういう宣言だったわけです。
この曲の中にある「これが最後のファイティング」は「少年としての歌を歌うこと」に対する訣別であり、「夜が明ける前にこの街出ていく」というのは、新しいスタートを切ろうとしている浜田省吾の所信表明だったのかもしれません。
もちろん当時はそんなことを思うわけもなく、浜田省吾はいつまでも少年のままだって信じていたのですが(笑)

いつも こぶし痛めて 誰かと殴り合った
争う値打ちなんか 何もない通りで
Good-bye little Daddy's town
コンビナートのあかりに浮かんだ
Good-bye little Daddy's town
悲しい程ちっぽけなMy hometown
若かった頃、僕はなにか苦しいことがあるとこの歌を歌っていたような気がします。
新しいスタートを切ることの希望が、この歌には満ち溢れていたからです。
佐野元春が「すべてをスタートラインに戻してギヤを入れ直してる君」と歌ったときと同じように、この歌は僕に明るい希望を与えてくれました。

サウンド的にはパンチの利いたシンプルなロックンロール。
当時のコメントでは「ビーチーボーイズ風のコーラス」とありますが、ビーチボーイズよりずっとパワーのある曲だと思います。

その後、浜田省吾は公約通りに「少年としての歌」を歌うことなく、自分の年齢にあった歌を歌い続けています。
そういう意味で、この歌はもう二度と戻ることのできない、浜田省吾にとっての"DADDY'S TOWN"なんじゃないでしょうか。
| 全曲レビュー(11-DOWN BY THE MAINSTREET) | 19:09 | - | trackbacks(0) |
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