2013.06.22 Saturday
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ほら 誰もが振り返るよ 君のことを夫が妻にコクってるというシチュエーション。
今も変わらず 俺 君に恋している
一番きれいな君を知っているから…
若い頃の計画(ゆめ)なんて もう思い出せないこの辺りの歌詞は、とてもセンチメンタルで浜田省吾大先生らしい部分なのですが、「若い頃の計画なんて、もう思い出せない」とか「夢見る心 捨てたけど」というフレーズは、ちょっとノスタルジックに過ぎる感じを受けました。
忙しいだけの仕事に追われているうちに
時には貧しさの中 夢見る心 捨てたけど
君がいなきゃ たとえすべて手にしても
うつろで孤独な日々が続くだけさ
一番 大事なもの 気づいたから
子供の頃 素直で すべてのルール守ってきた浜田省吾の歌の中に、人間の陰の部分が描き出されることは決して珍しくはないのですが、この歌の中では現代人が持つ悲劇的な弱さが顕著に表現されています。
社会に出て真面目に 不平も言わず働いてきた
皆 こう言ってた "いい人だ…" と
会社も "君は優秀だ…" と
だけど 心も躰も病んだ時には切り捨てられた
例えばアルコール中毒になった人がいる。で、この人たちはどういう風に生きるかというと、アルコールを今後の人生でずっとやめてしまうんだっていう風に言うと、もう、できないかもしれない。今日1日飲まないんだっていう、今日1日飲まないんだっていうことを神に感謝するんです。で、次の日、朝明けると、やっぱり飲みたいんですよね。で、今日1日頑張ってみようと。今日1日飲まないんだと。そうして、それを毎日積み重ねていくっていう教え方をしていくんです。考えようによっては、これはかなりはかない生き方です。
(「ブリッジ」'95年10月号)
神は我等にはっきり言って、この歌はかなり特殊なメッセージソングです。
太陽と空と海とこの大地を与えて委ねられた
美しいこの世界を…
俺の短い人生も一瞬の夢さ 意味などない
どこから来て どこへ行くのか
わからない その必要もない
ひとり、ひとりきり… 誰だって死ぬときはひとり
ひとり、ひとりきり… 今日一日を生き抜くんだ!
多分、この歌を聴いて、何も感じない人もいると思うんだよね。何だろう、これは、って。それはそれでいいんだろうと思うんです。これを、確実にキャッチ出来る人、何を唄ってるんだってこと、何が唄いたいのか分かる人もいると思うのね。で、このアルバムはそういうアルバムでいいんだと思ってるんですね。そう考えてみると、この歌は安易に同意すべきその他の歌とは一線を画しているような気がします。
(同上)