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浜田省吾を聴いてみたい方に
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恋の西武新宿線
浜田省吾1979年発表のアルバム「君が人生の時…」収録曲です。
もっとも、この曲は、浜田省吾がソロデビューする前に在籍していたバンド・愛奴のファースト・アルバム「愛奴」に収録されたのが初出でした。
ちなみに、「愛奴」からはこの曲の他に「二人の夏」「夢にいざなえ」「初夏の頃」などが浜田省吾のアルバムに収録されています。

テーマは「すれ違った愛」。
浜田省吾のラブソングにとっては、最大のテーマといってもいいテーマですね。
心がすれ違い始めた二人の切ない別れを描いています。

白いホームにビルの影が 蒼く広がり ベルが鳴り響く
九月の夕暮れ 人波流れる
街灯りともる 西早稲田通り

うつむいて「さよなら これでもうお別れね」
ふりむいて独り言 「愛してる いつまでも」
明日からは またもとの寂しいギター弾き
煙草けむるキャバレー
君に聞かせてあげよう 悲しい気持ちを
作り笑いの陰のため息
タイトルに鉄道の路線名が入っていたり、歌詞の中に「西早稲田通り」なんていう通りの名前が入っていたりするのは、実に1970年代らしい特徴です。
1970年代には、吉田拓郎「高円寺」や甲斐バンド「新宿」などという名曲がありました。
また、「♪中央線よ 空を飛んであの子の胸に突き刺され」というフレーズで有名な友部正人の「一本道」も1970年代を代表するフォークソングのひとつです(ザ・ブームの「中央線」が友部正人の「一本道」にインスパイアされているというのは有名な話)。
実に、1970年代というのは、若者達の文化が"都市"と密接な関係を保っていた時代でした。
まさに"都市"は生き物であり、若者達はその"都市"の中で新しい文化を形成していったのです。
現代のように通信事業が発達した社会では、"都市"の持つ重要性が薄れ、かつて若者達をとらえた鉄道や街という存在は大きな存在ではなくなってしまっています。
浜田省吾の最近の曲でも、「いろんな国を旅してきた」とか「彼女のいない国へと飛んでいくのさ」など、歌詞の世界が非常にグローバルになっていることも時代の現れなのかもしれません。

「君の髪 もう少し長ければ恋したよ」
「あなたの唄 もう少し聴けたなら恋したわ」
お願いだから 次の電車に遅らせて 夜の街を歩こう
数ある浜田省吾の作品の中でも「名フレーズ」と呼ばれる有名な歌詞はいくつもありますが、このフレーズも歴史に残る浜田省吾の「名フレーズ」ですね。
お互いの心がすれ違っている原因があたかも髪の長さや歌にあるようなフレーズは、まさしく若さの証明といえるのかもしれません。

初期の浜田省吾の作品には、こうしたピュアなラブソングが多いのですが、こうしたピュアな作品にこそ、本当の意味での浜田省吾が登場しているような気がします。
それは、浜田省吾がフィクションな作品よりも、ある意味ノンフィクションに近い作品を得意としてきた作家だということと関係があるかもしれません。
私小説的な部分をちらつかせることで、オーディエンスの共感を得て、そこから彼自身も成長してきたのではないかという気がします。

サウンド的にも完成度の高いフォーク・ロック・スタイル。
当時は、シティ・ポップスと呼んだものかもしれませんが、「愛奴」時代の曲だという違和感は全然ないくらいにアルバムに溶け込んでいます。

現在のライブでも演奏してほしい曲のひとつですね。
| 全曲レビュー(5-君が人生の時) | 21:20 | - | trackbacks(0) |
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