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浜田省吾を聴いてみたい方に
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ラストショー
浜田省吾1981年のアルバム「愛の世代の前に」収録曲です。
アルバムが9月発売で、この曲は先行シングルとして8月に発売になっています。
まるで映画のワンシーンのような描写で描かれる恋の物語。
ラブソングなんだけど、どうしても浜田省吾のラブソングは悲劇的なラブソングになってしまいます。
これはもう宿命というか(笑)
歌詞のストーリーは、長く付き合ってきた2人が少しずつすれ違い始めて別れてしまうという、そういう別れのシーンの歌です。
浜省の恋人同士の別れって、こういう「少しずつすれ違ってた」みたいなのが多いですね。
うーん、一度きちんと検証してみようかな(笑)

浜辺に車止めて 毛布にくるまって
互いの胸の鼓動感じたね 夜明けまで
あの頃 (カーラジオから俺の)
あの頃 (お気に入りの "Like A Rolling Stone")
星は君のもので 月は俺のものだった
浜田省吾ファンの中でも飛び抜けて人気の高い曲だけあって、浜省らしいフレーズが満載です。
「カーラジオから俺のお気に入りのライク・ア・ローリング・ストーン」で、ボブ・ディランへの深い愛情を歌い、「星は君のもので月は俺のものだった」と外国人みたいに気障なセリフを平気で吐いてます。
これはもう浜省だけの特権みたいなものですね。

この曲は意識して「映画のように」作られているため、情景がかなり明確に浮かんできます。
浜辺に止めた自動車の中で抱き合って眠る2人、カーラジオからボブ・ディランが静かに流れて、夜空には無数の星(そういえば、月と星は両立しにくいですね、天体観測では)。
そして、この映像は2人が恋人同士としてもっとも輝いていた時の記憶。
2番以降で、2人の心のすれ違いが浮き上ってきます。

シートに身を沈めて ぽつんと呟いた
"あなたの夢の中で生きていけるかしら"
きっと (別々の車線を)
きっと (走り始めていたんだね)
二人違う景色の中でひとりぼっちで
すれ違う心を「別々の車線を走り始めていたんだね」と表現しているのはさすが。
洋楽の影響を大きく受けてきた浜田省吾らしいフレーズです。
「あなたの夢の中で生きていけるかしら」という彼女の言葉には、何かしら重いリアリティが伝わってきます。
「僕」が描いていたものと、「彼女」が描いていたものが、いつの間にか違い始めていた、恋の終わり。

そして、「エピローグは俺ひとり」、「フラッシュ・バックのような過ぎた日々抱きしめて」悲しい恋の歌は終わっていきます。
悲しいラブソングにしても、カッコ良すぎですね。
思い込み激しい人だったら、現実世界でこういうことできるかもしれません(笑)

当時の浜田省吾のコメントは「若い男の子と女の子のラブストーリーで、胸が痛くなるような、そんな絵が見えるような曲を作ったつもり」だとか。
間違いなく「胸が痛くなるような」センチメンタルなラブソングではあります。
| 全曲レビュー(7-愛の世代の前に) | 18:44 | - | trackbacks(1) |
土曜の夜と日曜の朝
浜田省吾1982年発表のアルバム「愛の世代の前に」収録曲です。
当時はレコードでB面1曲目で、ライブでもオーディエンスとのコミュニケーションを取る格好の曲となっていました。
当時のライブでの様子は、ライブアルバム「ON THE ROAD」で聴くことができます。

地下鉄の階段をお気に入りのスーツ着て
夕暮れの通りへ駈け昇っていく
Just a dance with you
飛びきりの Rhythm&Blues
今夜 すべてを吹き飛ばす
タイムカード タイプライター 油まみれの作業着
寂しいふたつの心が寄り添い合って
歌詞のストーリーは典型的なダンス・ナンバーで、日常のつまらないことを忘れて今夜は踊ろうぜ!っていうやつです。
浜田省吾のライブの基本的な概念が表現されている歌ですよね。
そのため、歌詞も浜田省吾のライブを訪れると思われる人たちの日常をイメージしたもの。
「タイムカード」は普通の会社員、「タイプライター」はOL、「油まみれの作業着」は工場などで働く作業員。
まさしく、浜田省吾オーディエンスのための音楽ですね。
当時から浜田省吾は「働く人たちの音楽」というイメージが強かった気がします。
だからこそ、日常から抜け出してのダンスパーティー(=コンサート)という考え方が定着していたのでしょうね。
もっとも単なるダンスナンバーと言うには、人間の重苦しい業が含まれているあたりは浜省らしいところ。
「闘いとは生き残ることなんだと気づいた」「生きることはいつしか見知らぬ誰かと争い合うことにすりかえられてく」などという歌詞は、シリアスなメッセージですね。

曲のタイトルはイギリスの現代作家アラン・シリトーの同名小説に由来しています。
小説は工場で働く若い男の子が週末を舞台に繰り広げる情事をテーマとしているもので、男と女のドロドロした物語といった感じ。
歌そのものも、この小説にインスパイアして作ったものと、浜省本人が語っています。
「レールの上 車輪の下 仕掛けられた罠の中」という部分は、主人公の若者が恋人と遊園地でデートしているところを不倫相手の人妻に発見されてしまうシーンを連想させます。
もっとも、浜省のリスナーとしては、そうした小説の意識よりも自分たちの日常への投影という部分で楽しんでいたような気がします。
土曜日の夜から日曜日の朝までの時間帯にあるというのは、今も昔も変わらぬ状況。
もっとも、当時はまだ週休2日制は定着しておらず、土曜日は午前中勤務という会社が普通だったので、より土曜日の夜が重要だったのですが。

サウンド的には、浜省得意のポップなR&Bナンバー。
ライブでもダンサブルなアレンジでオーディエンスを踊らせる曲になっています。
「♪ダンスダンス、ダンス・ウィズ・ユー!」のコーラスがホールに響き渡るのは、もはや浜田省吾ライブの定番ですよね。
| 全曲レビュー(7-愛の世代の前に) | 21:44 | - | trackbacks(4) |
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