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浜田省吾を聴いてみたい方に
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MONEY
浜田省吾1984年発表のアルバム「DOWN BY THE MAINSTREET」収録曲。
今でも浜田省吾の代表曲としてライブでも大変人気のある曲です。
当時、レコードに針を落とした瞬間に、あの印象的なギターフレーズが始まって、少年心に火が点いたことを懐かしく思い出します(笑)

ストーリーは「世の中、金だぜ!」というストレートなメッセージソング。
これは、バブル景気によって「金銭」中心主義的な考え方が台頭してきた時代を象徴するものだと思われます。
金を巡って狂い始めた人間模様が「俺」の回りで繰り広げられ、そして「俺」もいつかはビッグマネーを手にすることを夢見ています。

歌の舞台となっている街は、浜田省吾の生まれ育った街、広島県呉市。

兄貴は消えちまった親父のかわりに
油にまみれて俺を育てた
奴は自分の夢 俺に背負わせて
心ごまかしているのさ
主人公の「俺」は決して経済的に恵まれた環境の中で育てられたわけではありませんでした。
「父親」はおそらく金銭トラブルで失踪、少年期の「金に困った生活」が主人公の金銭観を大きく支配しています。
もっとも、こうした価値観はお金が余って仕方なかったバブル期とは無縁のもので、あるいは浜田省吾自身の少年期の記憶が表現されているのかもしれません。

浜田省吾はライブでこの曲を歌う時に、「Money makes this country crazy.」と歌っていますが、そこにこの歌の主張があります。
作者としての浜田省吾は決して「金がすべてだ」とは考えていないのです。
「金がすべてだ」とする風潮が世の中を牛耳る現代日本への警告として、逆説的にこの歌は作られたのでしょう。
けれども、当時の少年達がそんなことを理解できたかどうか(笑)

サウンド的には、当時流行のヘビーメタル〜ハードロック系のサウンドで、ギラギラした時代を良く表しています。
そもそもコンピュータに頼らないオーソドックスなバンドサウンドなので、今聴いてもあまり違和感はありませんよね。
法田勇虫のギターソロが抜群で、その頃ジャパメタ(日本のヘビーメタルのこと)マニアだった僕も、こんなにハードな音楽が浜田省吾にはあるんだって感動してました。
「何もかもみんな爆破したい〜!」の直後のシャウトには全身が痺れました、マジで(笑)
当時のツアーではちゃんとシャウトしてたんですよ、これが。
ボーカリストとしての浜田省吾はやっぱり凄いぜ!って、感動してましたから。

当時、アルバムの中で一番カッコよかったこの曲がシングルカットではなく、「DANCE」がシングルとして発売されていたことに、少年の僕はかなりショックでした。
どうして浜省は「MONEY」をシングル発売しないんだろうって、本気で怒ってましたから(笑)
単なるアルバム収録曲なのに、この曲は10代の少年達に絶大な人気を誇っていたんですね。

「MONEY」が出るまで、浜田省吾の代表曲といえば「片想い」でした。
カラオケスナックなんかでも、くたびれたオジサンたちが歌ってるって印象で、浜省ってなんかオジサンくさいっていう(笑)
でも、この曲が出た後は、浜省といえば「MONEY」に代表されるワイルドなロッカーってイメージになったような気がします。

素晴らしいイントロを発明したのは町支さんで、わざわざ別のアレンジで完成していたのを録り直したそうですから。
でも、このイントロは大正解ですよね。
浜田省吾の音楽人生に大きく影響したイントロじゃないかって気がします。
| 全曲レビュー(11-DOWN BY THE MAINSTREET) | 20:46 | - | trackbacks(1) |
MIRROR
浜田省吾1984年のアルバム「DOWN BY THE MAINSTREET」収録曲。
レコードでは、B面の1曲目にシブイ「EDGE OF THE KNIFE」が入っていて、2曲目に突然この「MIRROR」が登場します。
わずか40秒のアカペラ・ソングは、続くドゥワップの「A THOUSAND NIGHTS」への導入部の役割を果たしています。

鏡の中 うずくまってる
君はダンサー
オレのために踊ってよ 踊って見せてよ
これがすべての歌詞で、大きな盛り上がりもなく曲は波が引くように去っていき、次の大きな波を呼び起こすかのようです。

小品ですが、オールディーズに憧れていた少年にとっては、とても大切な音楽のひとつでした。
歌詞がともかくカッコよくて、少年にとっては夢見るような世界(笑)
具体的にどういう状況なのか、実は把握していないのに、なぜかそのカッコイイ情景っていうのは思い浮かんだんですね。

真面目に考えてみると、鏡の中の「君」っていうのは、自分自身なんですね、きっと。
鏡の中の自分に向かって話しかけている。
おい、ガンバレよって。
「うずくまってる」っていうのは、自分自身がうまくいっていない状況なんだと思います。

たとえば、村上春樹の古い小説「ダンス・ダンス・ダンス」の中で、主人公が「踊るんだ、踊り続けるんだ」と呼びかけられるシーンがありますが、それと少し似ているのかもしれません。
「ダンス・ダンス・ダンス」はビーチボーイズの曲から取ったもので、「踊り続けるんだ」という言葉には、社会の中で上手に立ち回るという意味も含まれています。

鏡の中でうずくまっている自分に向かって、少年は「うまくやんなよ」というメッセージを発していたのかもしれませんね。

できれば、こういう曲をもっとたくさん聴きたかったですね、ホント。
| 全曲レビュー(11-DOWN BY THE MAINSTREET) | 20:29 | - | trackbacks(0) |
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